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若い子に多いクラミジアの主な症状と感染経路とは

性感染症の中で現在最も患者数が多いのが性器クラミジアです。
特に、20歳代の若い世代の間で急増しています。
2011年の発症件数は、2万5682件でした。
ある高校で調査したところ、10人のうち1人の割合で、クラミジアに感染していたという報告もあります。

クラミジアは、細胞の中でしか増殖できない細胞内寄生虫の一つです。
人に病原性を示すものには、トラコーマクラミジア、肺炎クラミジア、オウム病クラミジアがあります。

このうち性器に感染する原因となるのは、トラコーマクラミジアです。
女性が感染すると子宮頸管炎や子宮付属器炎や肝周囲炎を引き起こします。
女性の場合、性交渉を持った2~3週間後に症状が現れます。男性の場合は、尿道炎や精巣上体炎になります。

尿道炎になった男性の感染経路を調べた調査報告では、膣性交のみの感染経路が約48%、オーラルセックスのみのケースが21%、両方だというケースが約31%と、半分以上がオーラルセックスが関与していました。
そして、性器にクラミジアが見つかった場合、10~20%の割合で喉からもクラミジアが見つかっています。

男性の場合は、陰嚢の痛みや排尿痛や発熱などの自覚症状が出ます。
女性の場合は自覚症状に乏しいことが特徴で、およそ8割の女性が無症状です。
感染に気づかず、妊婦検診の際に初めて発覚したり、不妊症の相談のために婦人科を受診した際に発覚するケースも多いです。
また、感染が膣から上にあがって肝臓に達し、肝周囲炎になって激しい腹痛に襲われ、救急搬送された病院で発覚する、というケースもしばしば見られます。

女性が感染した場合は、「そういえば、おりものが少し増えていたかもしれない」と言った感じの軽い症状しか出ません。
気をつけていれば、軽度ですが水様性で透明なおりものが増えるというのが唯一の症状です。
しかし、近年はおりものシートを使う女性が多いので、一段と気づきにくい傾向があります。
外陰部のかゆみや発赤は、まず見られません。

女性が感染すると自覚症状がないため、気づかずに多くの男性と性交渉を持ち、その男性も不特定多数の女性をセックスパートナーに持っていると、たちまちにして蔓延してしまうことが問題になっています。
現在でも16~25歳に100万人を超える感染者がいると言われています。

性器クラミジアは、セックスパートナーも治療が必要です。
症状が出た男性は、性交渉を持った女性に受診するように促しましょう。
男性は泌尿器科、女性は婦人科です。

クラミジア治療薬「ジスロマック」とは

クラミジアの治療には、抗菌薬(抗生物質)を使います。
その中でも、マクロライド系と呼ばれる種類の抗生物質を使うことが多いです。
ジスロマックはアジスロマイシンを主成分とするマクロライド系の抗生物質です。
病原菌のタンパク合成を阻害して、増殖するのを阻止します。

今までの抗生物質と比べると吸収が良くなったので、1日1回、3日間の服用でOKになったことが特徴です。
従来は7~14日間も服用しなくてはいけなかったので、ずいぶん楽になりました。
副作用は下痢が0.9%の出現率、嘔吐が0.4%と、副作用が非常に少ないことも大きな特徴です。

服用に際しての注意事項は、途中で服用を止めないことが重要です。
菌を完全にやっつけてしまわないと、耐性を作ってしまうことになります。
薬の作用時間が約24時間なので、できるだけ服用する時間を同じにして、1日1回、3日間続けて忘れないように服用しましょう。

食前の服用でも食後の服用でもどちらでもかまいませんが、食前の方が効果があります。
胃腸が弱いために食前に飲むのが心配な人は、食後2~3時間後に服用するのがベターです。

ジスロマックは、この薬を飲んではダメですと言う禁忌事項は特にありません。
抗生物質のアレルギーだという人にも、比較的安全な薬です。
抗生物質のアレルギーがある人は、多くの場合はペニシリン系の抗生物質やセファム系の抗生物質に対するアレルギーですが、ジスロマックはマクロライド系抗生物質なので、種類が違います。
おそらく、今までに抗生物質でアレルギー反応が出たという人でも、ジスロマックなら大丈夫でしょう。

ジスロマックは安全性の高い薬ですが、用量用法を守って服用しましょう。
もしも服用中に何らかの異変を感じた場合は、処方した担当医に連絡しましょう。